空
2006年 07月 04日
この本は四季折々の綺麗な写真とその季節にちなんだ「ことば」を分かりやすく解説しています。目次は四季に分かれていてそれぞれの表題は「薫風」「秋園」「寒立」「踏青」です。なんとも趣きのあることばでしょう・・・倉嶋さんの本はこのほかにも日常では使わなくなってしまった季節を彩ることばの数々をたくさん紹介していて自然の奥深さ美しさを教えてくださいます。この本の中のユリを取り上げているところで 夏の野の 繁みに咲ける姫百合の 知らえぬ恋は苦しきものそ (大伴坂上郎女)という歌を紹介されています。この「姫百合」は朱華の姫百合と淡いピンク色の姫小百合の両方の説があるようです。そういえば、リンクさせていただいている「いんぷれぴ」のステラさんが昨日とても綺麗な姫小百合を紹介してくださっていました。それを見せていただいて私は「この歌には姫小百合のほうがやっぱり合うわ・・・」と心の中で思いました。東京でも、何でもない暮らしの中で「眼」と「耳」と「心」を開いて小さな季節の数々を感じて過ごしていきたいと思う日々です。
by tmsay-612
| 2006-07-04 18:16
| 本